memo

『82年生まれ、キム・ジヨン』読んだ。 #本
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ダラダラしているうちに刊行から8年経っていた。怖すぎる。旬のものは旬のうちに摂取したほうがいいです。残念なことに、この本は当分旬のままだろうが。
序盤、ホラーみたいな導入になっていて驚いた。本題にはあまり関係ないし解決もされないけど、物語としていい引き。
性差別の空気感は韓国と日本で殆ど変わらないように思える。知っている話しか出てこないので、現実の地獄をわざわざフィクションで追体験しなくて良いのでは?という気持ちになった。私は(最悪なことに)殆どの日本女性がほぼ変わらない体験をしているだろうことを理解しており、現在共感で慰められることはないので読まなくても良かったかもな〜。すごく良い本ではあります。でもフェミニズム入門書というか…。この社会構造に無自覚な人間に読んでほしい本なんだろうけど、そんな人間は読まないよね。
主人公の側にいる男性が「マシ」なこと、全体的に淡々と進行するのに品位を感じる。「マシ」な人間がすることがこれなんだけどね、という描写だとしても。途中の地獄描写よりも最後の医者の独白が一番しんどいものがある。
韓国と文化が似ていることは肌感でわかるので、同じような題材のかなり文化圏/宗教の違う本を読んでみたいかも。どこの国でも同じようなものになる可能性が高いが…。一個前に『母親になって後悔してる』を読んだんだけど、これはイスラエルの本だった。韓国では「徴兵」がひとつの盾にされているように感じるが、男女共に徴兵のない日本も、男女共に徴兵のあるイスラエルでも同じような状況になっている印象を受ける。常に『プロミシングヤングマン』だけが理由をつけられ、女性には無制限の母性を求められる。
背景や文化の違いの解決が丁寧なのは嬉しかった!本編後のあとがき〜解説が贅沢。
フェミニズム作品をそこそこ摂取した結果、なんで傷ついた側が学んでいる?傷つけたそっちが学んでくれるか?という気持ちになっているので、今後はどうするか悩む。私も私が傷つけている人間のことを知った方がよさそうだし。